こしがやイルミレイク Koshigaya illumi lake 2018/12/22
日本最大のショッピングモール「イオンレイクタウン」を核に2008年3月に街開きされた越谷レイクタウン。その開発は独立行政法人都市再生機構が主体となり、長年周辺の問題となっていた中川・綾瀬川・元荒川流域の治水と新市街地整備を同時に実施するため区画内に大規模な治水施設として「大相模調整池」を造成。同時に調整池周辺に商業施設や集合住宅、公園等を誘致・建設し、調整池一帯をニュータウンとして整備された。
都心から東武線で30分ほどの時間軸を活かし、巨大なイオンレイクタウンを抱えた大相模調整池が今回の舞台。隣接駅はJR武蔵野線・越谷レイクタウンから数分で水辺にそった親水性公園に至る。22日当日は時折時雨のような雨がちらつくも放流前には止み、10,000個放流を担うBIG SUP(5艇)が桟橋を出てシュミレーション済みの所定位置に着く。16:25ほぼ無風の中「いのり星」が想定したフォーメションで10,000個が大相模調整池に放流し、水面に一夜限りの天の川を描き出した。
大相模調整池での初めての試みは、周辺の住民の方々や広域からショッピングモールに来られた多くの方々が「いのり星」が描き出すランドスケープアートに静かな歓声が上がった。
越谷イルミレクが初めて開催れた2018年から遡ること3年、2015年9月関東・東北豪雨が発生し、埼玉県越谷市内でも多くの浸水被害が発生。その際越谷レイクタウンでは大相模調整池容量いっぱいまで貯水したことにより浸水被害は起こらず、また調整池下流域での浸水被害は少なく被害軽減の効果が実証された、との報告があった。越谷市は水路に囲まれ水郷として知られる半面、洪水に多く悩まされた経緯があり、大相模調整地を設けることで優れた水辺景観だけでなく、治水により周辺地域の水害被害を軽減し、なおかつ景観に優れ賑わいのあるユニークな街=越谷レイクタウン、多くの方々に訪れて頂ければと願っています。